
AVと現実の違い|実測データで見る"ふつう"の基準
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「AVの見すぎ」と言われる男の記事は、検索すればいくらでも出てきます。下手な男の特徴○選、ドン引きしたプレイ○パターン。
読むと、たしかに耳が痛い。
でも、どれを読んでも足りない部分がありました。
なぜそうなるのかが書かれていないんです。
真似をしたくてしていたわけじゃない。AVしか見るものがなかったから、そこからなにかを感じて、やってみたい!と思った。。少なくとも私はそうでした。
先に結論を書いておきます。挿入から射精までの時間をストップウォッチで実際に計った研究では、中央値は5.4分でした。画面の中の時間とは、まるで別物です。
この記事でわかること
- 挿入から射精までの時間、5カ国500組を実測した中央値は5.4分
- 勃起時の平均は13.12cm(15,521人のメタ分析)
- 女性の85%はパートナーのサイズに満足。なのに自分に満足している男性は55%
- AVに映らないもののうち、いちばん実害が大きいのはコンドーム
【体験談】AVのとおりにやろうとして、滑った日
まずは私のどうしようもない体験談からお聞きください。笑
これは今の彼女と付き合う前、20代の頃の話です。
AVで好きなプレイを見漁って気持ちを高める日々
私はAVが好きで、好きなセクシー女優や好みのプレイを見つけてはFANZAやオンライン上のアダルト動画サイトで視聴してました。
そしてそのAVのなかでは、セクシー女優や素人(と思われる)の女性たちが喜んで男性たちをえっちなプレイで攻めまくり、激しいプレイをしては快感に身体を任せながら愉しんでいる様子が描かれてたんですね。
そういうプレイを見ては、毎回「こんな風にやってみたい・・・!」という気持ちが高まり続けてたんです。
そういうときにはアダルト系のマッチングアプリで、そういう関係を望んでる女性と出会ったり、合コンや街コンで出会った女性とホテルに行ったりしてました。
当時はほんと、そっちにかける行動力は。。。活発だったと思います。笑
性欲の高い女性とのプレイで
そして、何度かあった出来事について。
そうやっていろんな女性と出会っていくなかで、中には男性なみに性欲の強い女性や、とにかく満たされてなくて・・・みたいな女性も多く出会いました。
そういうときって、相手がSEXを求めてる分、こちらも欲望を思い切りぶつけたい!と思ってしまうんですよね。
んで、何度かデートしてお互いに雰囲気が合うなってことでホテルに誘う。そして数回SEXしたくらいで、欲望をぶつけてみる。
「ちょっと騎乗位してよ。」
「おふろでローションプレイしてみよう。」
「こんなコスプレしてみてよ。」
まぁ、途中まで欲望を満たしてくれる女性はいましたよ。 でも大半の女性は、いくら性欲が強いと言っても「相手の欲望を満たすためにSEXしたいわけじゃない。」
なのでこちらの「○○しようよ(してよ)」に対して難色を示すんですね。
でも当時の私はAVで当然のようにやってること(しかもAVのなかの女性はけっこう喜んでやってる)だから、なんでそれができないのかがわからない。。
頼み込んで叶っても、満たされない理由
頼み込んでそういう”欲望プレイ”をやったとき、こちらは少しだけ満たされます。でも、しっかりとは満たされない。なぜなら、それをやってくれる相手の女性が気乗りしてないから。
そうやって欲望をぶつけることで、せっかくデートしてるときの雰囲気はバツグンによくても、SEXのときにAVを理想としたSEXを求めることで気まずくなって会うことがなくなる。そういう経験をしたんです。
いま当時のことを思い出すと「エロい女性だからこそお互いに好きなプレイをしまくれる!」くらいに思ってたんですね。でもそれはただの自分本位だった。
AVを理想として女性に求めすぎたことで、ズレが発生したんですね。 あれは失敗だったなぁと思いつつ、良い勉強になったなと思ってます。
AVとのギャップで困っているのは、たぶん男のほう
じつは女性向けの記事では、AVの真似をする男は「困った人」として出てきます。女性側から見た話は別の記事にまとめています。
→ AVの真似をされるのがつらい|男性49%・女性16%という知識源の差
ただ、男の側の実感はすこし違います。
AVの真似をしている、という自覚はあまりない。ただ、ほかに比べる相手がいないからわからない。
そしてAVと比べて自分の射精が早いんだと思ったり、SEXのときの彼女の反応が薄ければ自分の技術が足りないんだと思ったりする。画面の中が基準になっているから、自分の点数がいつも低く出る。
以下は、その採点表に使われがちな3つの物差しです。全部、実測と合っていませんでした。
物差し①「射精までの時間」— 実測の中央値は5.4分
オランダ・イギリス・スペイン・トルコ・アメリカの5カ国で、500組のカップルにストップウォッチを渡して、挿入から射精までの時間を実際に計った研究があります。
実測されたIELT(挿入から射精までの時間)
- 中央値 … 5.4分
- 範囲 … 0.55分〜44.1分
- 対象 … 5カ国500組
出典:Waldinger MD, et al. “A Multinational Population Survey of Intravaginal Ejaculation Latency Time.” The Journal of Sexual Medicine 2005;2(4):492-497
中央値5.4分。半分の人はこれより短いということです。
AVの本編が30分あっても、それは撮影時間でも実時間でもありません。カットを割り、順番を入れ替え、つないだ結果の長さです。編集された時間を、編集されていない自分の時間と比べていたわけです。まぁAVに出る俳優さんは慣れてるので多少射精までの時間は長いでしょうけどね。
でも時間の範囲が0.55分から44.1分まで開いていることのほうが、たぶん大事です。5.4分というのもべつに目指すべき数字じゃないです。
なお、気になるレベルで悩んでいるなら、記事を読んで納得するより泌尿器科で相談したほうが早いです。
物差し②「サイズ」— 女性の85%は満足していて、男は55%
15,521人ぶんのデータを17の研究から集めたメタ分析があります。
実測の平均値
- 勃起時の長さ … 13.12cm
- 勃起時の周囲 … 11.66cm
- 平常時の長さ … 9.16cm
出典:Veale D, et al. “Am I normal? A systematic review and construction of nomograms for flaccid and erect penis length and circumference in up to 15,521 men.” BJU International 2015
そして、もっと効く数字がこちら。男女52,031人に聞いた調査です。
満足しているのは誰か
- パートナーのサイズに満足している女性 … 85%
- 自分のサイズに満足している男性 … 55%
- 自分は「平均的」だと答えた男性 … 66%
- それでも「もっと大きくなりたい」と答えた男性 … 45%
出典:Lever J, Frederick DA, Peplau LA. “Does Size Matter? Men’s and Women’s Views on Penis Size Across the Lifespan.” Psychology of Men & Masculinity 2006;7(3):129-143
自分を平均的だと思っている男性の46%が「それでも大きくなりたい」と答えています。自分のペニスの大きさは平均だと分かっていても不満は消えない。 つまりこれは、サイズの問題ではなく物差しの問題です。
→ 関連:中折れを女性はどう思う?6割は不満じゃない|体験談と対応
物差し③「反応」— 画面の反応は、設計された音
AVの反応は、演技である以前に設計です。マイクが拾いやすい声量、カメラが拾いやすい表情、編集で強調される角度。そういうのを届けるために作られてます。
現実の反応は、そこまで分かりやすく出ません。反応が薄いことと、感じていないことは別のことです。
このズレは、数字でも確認できます。
- 挿入だけでオーガズムに達するのに十分だと答えた女性は18.4%
- 潮吹きの経験がある人のうち、毎回のように起きるのは7%
→ 中イキできないのはおかしい?挿入だけでイケる女性は18%という研究 → 潮吹きはおしっこなの?大学の研究で分かった正体と、経験者の割合
AVのなかで女性がイッたり潮吹きしたりする頻度は、現実の頻度ではありません。それを基準にすると、自分たちのSEXがうまくいってないように感じてしまいますよね。
そしてAVには、コンドームが映らない
3つの物差しの話をしてきましたが、実害がいちばん大きいのはここだと思っています。
AVにコンドームは、ほぼ出てきません。つける手間も、途中で替える場面も、映りません。その結果何が残るか。
「ゴムは気持ちよさを削るもの」という刷り込みだけが残ります。
先に、はっきり書いておきます
コンドームは避妊と性感染症の予防を同時に担う、いまのところ唯一の方法です。「気持ちよさ」と並べて語るものではありません。ここから先は、つけたうえでどうするかの話です。
「薄ければいい」ではなかった、という話
このサイトでは以前、生の感覚について実体験から書きました。そこで結論として書いたのは、薄さの効果は途中で頭打ちになるということでした。
→ 生SEXって気持ちいいの?実体験から”感覚”について語る(男性目線)
0.01ミリ台をうたう製品の多くはポリウレタンで、生に近いと言われる理由は薄さより熱の伝わりやすさにあります。一方で、締めつけや脈動の細かさは膜がある以上どうしても鈍る。埋まる差と、埋まらない差がある。
だとすると、「いちばん薄いものを探す」という買い方はあまり意味がありません。
数字より、形が合っているか
私が定番にしているのは0.03mmのほうです。薄さの競争からは降りていますが、そのぶん形状で合わせにいっているのがオカモトの003シリーズ。メーカーは天然ゴムラテックス製であること、均一な薄さであることを挙げています(オカモト公式「003ラインアップ」より)。リアルフィットは名前のとおり、形のほうを寄せた種類です。
10個入りで1,188円(2026年9月時点)。1回あたり120円ほどです。合わなければ次で変えればいい程度の値段で、サイズと形を1回試してみるほうが、0.01ミリを追いかけるより体感は動きます。
合わないと思ったら、種類だけ変えて試すのが早いです。
※ 梱包は無地で、伝票の品名も選べます。届いたときに中身が分かることはありません。買い方そのものが不安なら、明細と伝票の記載を3社で比べた記事があります。
→ アダルトグッズ通販はバレる?カード明細と伝票の記載を3社比較
AVを「答え合わせ」ではなく「素材」として見る
見るのをやめましょう、という話ではありません。私も見ます。
変えるとしたら、見方のほうです。次のSEXで欲望を満たしてもらうためだけに見るとしんどくなる。 オカズとして見るぶんには問題ないでしょう。
編集されていることを知ったうえで見ると、実際に見え方が変わります。カットの切れ目に気づく。同じ場面が角度を変えて何度も出てくることに気づく。そうやって見ていると、それが誰かの作った作品であることが自然に分かってきます。
無料サンプルは登録なしで見られるので、そこだけ確かめてみてください。
※ 作品名まで踏み込む記事ではないので、ここは検索結果に飛ぶだけにしてあります。
ふたりで見る場合の話は、別の記事に分けました。
→ 彼女にAVを見られた話|761組の研究でわかった「一緒に見る」の本当の効果
まとめ
- AVで高まった「やってみたい」を相手にぶつけても、気乗りしていない相手にやってもらったぶんは、自分も満たされない。私はそれで何度も気まずくなった
- 挿入から射精までの実測の中央値は5.4分。範囲は0.55分〜44.1分(5カ国500組)
- 勃起時の平均は13.12cm(15,521人のメタ分析)
- 女性の85%は満足していて、自分に満足している男性は55%。これはサイズではなく物差しの問題
- AVの反応は演技である以前に、届けるための設計。画面の中の頻度は、現実の頻度ではない
- AVにコンドームは映らない。残るのは「削るもの」という刷り込みだけ
- 薄さは途中で頭打ちになる。0.01ミリを追うより、形とサイズを1回変えてみるほうが動く
AVが悪いという話をしたかったわけではありません。ただ、採点表としては作られていないものを採点表にしていた、というだけの話です。
参考にした調査
- Waldinger MD, et al. The Journal of Sexual Medicine 2005;2(4):492-497
- Veale D, et al. BJU International 2015(17研究・15,521人)
- Lever J, Frederick DA, Peplau LA. Psychology of Men & Masculinity 2006;7(3):129-143(52,031人)
- オカモト「003(ゼロゼロスリー)ラインアップ」公式サイト
価格は2026年9月時点のものです。本記事は公開されている調査をもとに整理しており、医療的な判断は行っていません。
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